2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

アンチ・オイディプス 資本主義と分裂症 ドゥルーズ=ガタリ:著 宇野邦一:訳 (引用文)

第一章 欲望機械彼(レンツ)は自然を自然としてではなく、生産のプロセスとして生きる。もはや、ここには人間もなければ、自然もなく、ただ一方を他方の中で生産し、もろもろの機械を連結するプロセスだけがある。 p.17だから、すべては生産なのだ。ここに…

きっかけの音楽 高橋悠治:著 (引用文)

■グールドLDコレクションかれのバッハ像は、アメリカ東部のピューリタン的価値観をバッハに投影している。バッハが若き日の自己表現の放逸から晩年の禁欲に向かったというかれの見解は、音楽学の最近の成果によるバッハの作曲年代から見ても、根拠があるとは…

精神のフーガ 音楽の相のもとに 中村雄二郎:著 (引用文)■ドゥルーズ&ガタリ 

クレーは、1921年末から翌22年までワイマール・バウハウスにおいて、ユニークな「造形フォルム論」の講義をしており、そのなかでリズムの問題も大きく扱っている(『造形思考』では第�章第5節以降に所収)。彼は、リズムを「同時に三つの感覚で感じ取…

灯台へ ヴァージニア・ウルフ:著 (引用文)

第1部 窓 たとえば人の噂や音楽、歴史のことなど何か面白い話を皆でしていて盛り上がったときや、気持ちのいい晩だから話の続きは外でとなった時でさえ、チャールズ・タンズリーの困った点は、とにかく一度は話をひっくり返し、ほかの人を無視してでも自分…