2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

脳のなかの身体—認知運動療法の挑戦  宮本 省三 ;著 引用文

序章 怪物との闘い怪物と闘う前に、セラピスト同士のイデオロギーと闘わなければならないという空虚な状況や時間の無駄が続くかぎり、リハビリテーションに未来はない。それは今という時代への憂鬱感にほかならない。 p16ペルフェッティは「患者さんに守って…

死を与える ジャック・デリダ:著 廣瀬 浩司、林 好雄:訳 (引用文)

三 誰に与えるか (知らないでいることができること) 秘密がつねにおののかせる。 震えさせたり、おびえさせたりするだけではない。・・・ たしかに震えは、恐怖や不安や死の恐れを表現するかもしれない。 たとえば、何かが来るのが予告された時に、前もっ…

精神の生態学 G.ベイトソン:著 佐藤良明:訳 <引用文3>

プリミティブな芸術の様式と優美と情報オルダス・ハクスリーは、「優美」graceの追求ということが、人間にとって中心的な問題なのだと述べている。彼の言うgraceの意味は、新約聖書におけるgraceの意味[神の恩寵]と変わらないとオルダス自身は考えていたが…

精神の生態学 G.ベイトソン:著 佐藤良明:訳 <引用文2>

文化接触と分裂生成■問題点の摘出 個人の性的欲求の昇華や充足ということにも、行動規範の強化ということにも、あるいは成員への食糧の供給ということにも、文化のほとんど全体がまるごと関わっているのだ。 p120-121注b:さまざまな制度が相互に大きく重な…

精神の生態学 G.ベイトソン:著 佐藤良明:訳 <引用文>

序章 精神と秩序の科学厳密には、”なまのデータというものは存在しない。すべての記録は、何らかのかたちで、人間が器具による編集と変換を受けたあとのものである。そうは言っても、データが最も信頼のおける情報源であることに変わりはない。科学者はデー…

音楽の反方法論序説:高橋悠治

http://attic.neophilia.co.jp/aozora/htmlban/hanhouhouron....人間を支配する中央機関としてのコンピュータではなく、 記憶を操作する補助装置としてのコンピュータ、 個人と対話するだけでなく、 標準化されているからいたるところに分散しつつ、 個人の…